薬剤部
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薬剤部のご案内
患者様にとって有効かつ安全な薬物治療をサポートいたします。
現在、医療における治療手段の中で、薬物治療の比重はきわめて大きくなっています。
医療現場において、薬剤師がどのように薬と関与しているかについて、当院の薬剤部の主な仕事をご紹介します。
薬剤部は現在12名の薬剤師で構成され、病棟薬剤業務、内服薬、外用薬、注射薬等の調剤、
院内(特殊)製剤業務、医薬品管理業務、薬物血中濃度測定、持参薬管理などを担っております。
患者様にとって最も安全で効果的な薬物治療を提供するため、日々努力をしています。
薬剤部の業務
- 外来部門
- 当院では、原則として院外処方箋を発行しています。薬剤部では全ての院外処方箋の内容を確認しています。カルテの記載内容等もチェックし、必要に応じて医師に問い合わせるなど、より質の高い監査となるように取り組んでいます。
- 病棟薬剤業務、薬剤管理指導業務
- 各病棟に担当薬剤師を配置し、患者様に処方されたお薬について、どのような効果があるのか、副作用の初期症状や、服薬にあたっての注意や説明を行っております。また、検査値、カルテの記載事項、患者様の訴え等から、最も適した安全で効果的な薬物治療を行うためのチェックをしております。また、数多くある医薬品の効果や副作用の情報を収集し管理しています。医薬品の知識や最新情報を、医師や看護師などに提供し、治療の現場を支えています。
- 内服薬調剤
- 電子カルテシステムを使用し、各部署のコンピュータから処方内容を入力します。薬剤部では患者様ごとにお薬の使用履歴を簡単に参照することが可能であり、他科受診の際の重複投与のチェックや、飲み合わせの悪い薬剤のチェックを行っております。そして、薬剤部内で印刷発行された処方箋に基づき調剤をします。必要に応じて、患者様が服用しやすいよう一包化調剤を行います。
- 注射薬調剤
- 薬剤師が注射処方箋をもとに一日分ごとにセットしています。患者様の年齢や体重、検査値や全身の状態なども考慮し、薬剤師の見地から投与量、投与速度などが適当であるかを確認します。複数の注射薬を混合する場合には、性質に変化が生じないかを検討します。
- 院内(特殊)製剤業務
- 治療や検査をする上で必要性が高く、市販されていない薬剤は院内で調製します。製剤によってはオートクレーブ(高圧蒸気滅菌機)にて滅菌処理を行います。これらを調整する場合には品質はもちろん、有効性と安全性にも十分配慮しています。
- 薬物血中濃度測定
- 内服や注射をすることによって体内のお薬の量(薬物濃度)は変化します。薬物濃度が治療に必要な量(治療域)より高かったり、低かったりすることは副作用の可能性や望んだ効果が得られないなどということに繋がります。特に、治療域の狭い薬剤では、血中濃度を測定することが望まれます。薬剤部ではそれらの薬剤について、血中濃度のシュミレーションを行い、医師に投与量についての助言をしております。
- 持参薬管理業務
- 入院時にお手持ちのお薬は薬剤師が内容を調べ、報告書を作成するなど、入院後の薬物治療の支援として行っています。入院日が決定した時点でお配りしている案内用紙には、薬物治療の参考とさせていただく為の簡単なアンケートがありますので、ご協力をお願いいたします。お薬手帳はとても重要な情報源となりますので、忘れずにお持ちください。
- 医薬品の管理と供給
- 病院内において、医薬品の購入と保管そして各部署への供給と一貫した管理を行います。特に品質の管理(温度、湿度、光)には万全を期しています。当院で取り扱う薬剤の種類は、内服薬(約550品目)、外用薬(約200品目)、注射薬(約500品目)となり、バーコードを使用した在庫管理システムを利用して、医薬品の購入や各部署への供給を管理しています。 その他の管理が必要な医薬品として、20品目の血液を原料とする医薬品については、使用した患者様氏名や投与量などの情報を記載した「特定生物由来製品使用伝票」を20年間にわたって管理します。また医療用麻薬として内服薬(9品目)、外用薬(8品目)、注射薬(8品目)を取り扱い、麻薬処方箋による調剤と麻薬帳簿による管理をしています。
- 外来化学療法業務
- 外来化学療法室では、抗がん剤や抗リウマチ薬等の注射薬を投与します。安心して外来治療を継続できるよう、副作用の予防や対応等について、担当の薬剤師が説明を行っています。抗がん剤の調製は、薬剤師が安全キャビネットを使用し、無菌操作で調製しています。
- FDG検定業務
- PET検査用の薬剤(18F-FDG)の寿命(半減期)は約110分と極めて短いため、院内の特別な施設で製造されています。当院ではFDGを安全に使用できるようサイクロトロンやFDG自動合成装置などを導入し、薬剤師がその日に製造されたFDGの品質に関する8項目を試験します。
- 薬学部 実務実習生の受け入れ
- 当院薬剤部の特徴を生かした教育ができる様、独自のカリキュラムを作成しています。11週の実習期間のうち、最初の数日間は調剤室で学び、その後は病棟担当薬剤師のもと、患者様への服薬指導や病棟スタッフとの関わりなどを学びます。チーム医療における薬剤師の活動について、多くの経験ができる教育を心掛けています。 インターンシップのご案内 PDF
認定薬剤師
現在取得済みの認定は下記の通りです。
- 日本病院薬剤師会病院薬学認定薬剤師 7名
- 日本薬剤師研修センター認定薬剤師 2名
- 日本薬剤師研修センター認定実務実習指導薬剤師 3名
- 日本病院薬剤師会がん薬物療法認定薬剤師 1名
- 日本腎臓病協会 腎臓病療養指導士 1名
- 日本骨粗鬆症学会 骨粗鬆症マネージャー 1名
認定薬剤師、専門薬剤師を養成すべく、各種学会への参加、発表も積極的に行っています。
使用機器
- 電子カルテ:ソフトウェアサービス
- 自動錠剤分包機:TOSHO Xana-2041
- 自動薬袋印字装置:TOSHO Ri-5P RG-5
- 散薬分包機:TOSHO io-80 TAKAZONO Dias NADIA
- 発注・在庫管理システム:中央システムサービス K-1 for Windows
保険薬局の皆様へ
吸入指導統一化に向けた取り組み
気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)の薬物治療において、吸入薬は治療の中心となります。多様化されたデバイスによるアドヒアランスの低下を防ぐため、正確で安全な吸入方法を指導いただきたいと思います。必要であれば吸入指導マニュアルを提供しますのでご連絡ください。
また、『吸入指導依頼書』『吸入指導報告書』を用いた運用を行っています。吸入指導を実施された場合は、『吸入指導報告書』を高井病院までFAXして頂きますようお願いします。
『吸入指導報告書』はこちらからダウンロードして下さい。⇒
☆連携充実加算を算定しています(2020年4月から)
高井病院では、レジメン審査委員会にて医学的・薬学的根拠に基づき、審査・登録・管理し作成しています。但し、当院が有効性や、副作用、保険適応を保証するものではないことをご了承ください。
・がん化学療法レジメン登録一覧(2024年9月1日時点)
レジメンに関する照会や患者様の状況に関する相談及び情報提供等は、薬剤部までご連絡ください。
院外処方箋情報
薬剤師による疑義照会は医薬品の適正使用上、薬剤師法に基づくきわめて重要な業務です。その中で、典型的な変更に伴う疑義照会を減らし、薬学的ケアの充実および処方医師の負担軽減を目的とし、「院外処方箋疑義照会簡素化プロトコール」を設定しました。本件の運用につきましては、「合意書」の締結が必要となります。参画を希望される保険薬局は、以下のプロトコールについてご理解いただき合意書の作成をお願いします。
本件に関するお問い合わせは、高井病院薬剤部までご連絡ください。